その昔、
ネットブックが流行った頃に購入した EeePC 1000H。当時は Windows XP がそれなりに動いてくれましたが、Atom N270 1.6GHz、メモリ1GB という仕様は次第に陳腐化して非力に。
まぁ、
時が経てば至極当然なわけですが、それなりに愛着もあったので軽量なLinuxディストリビューションを入れて活用してました。確か最初に入れたのが Lubuntu 13.04 で、その後により良さげに思えたので LinuxBean 14.04 に替えました。しばらくはそのまま使っていたのですが、LinuxBean は更新されないままになってしまい、その後は再び Lubuntu 18.04 に替えたりしました。なお、いずれも32bit版です。
しかし、
2019年9月頃に自作なデスクトップ機を新調してからは全く使わなくなってしまいました。それまでメインで使っていたノートPCがサブ機になったので、ネットブックはお払い箱な感じに・・・(^_^;)
先日、
部屋を整理していた時にふと目に入り、懐かしい感じになりましたが、Lubuntu 20.04 以降は64bit版のみになってしまったから、もう無理だろうな・・・とも思いましたが、32bitな軽量ディストロを一応調べてみることにしました。
antiX Linux を入れてみる
で、
見つけたのがこちらの antiX Linux です。
Debianの安定版をベースにしており、メモリ256MB、ディスク5GBが推奨最低要件だそうです。
これならネットブックで十分に行けそうですね。
ダウンロード
ということで、
こちらを参考にインストールしてみることにしました。
本家からダウンロードすると日本語化の手間が掛かるようなので、日本語化されたこちらを利用させてもらうことにしました。現状で最新版の antiX-21_386-full-jp.iso を使いました。当然、32bit版となります。
インストール
参考にしたページに従って作業を進めれば問題無いのですが、一応要点を書いてみます。
- Rufusで作ったUSBメモリでブート。
- 起動したら F2 を押して、日本語を選択。
- ディスクレイアウトをカスタマイズ、つまりインストールするパーティションを選ぶ際に、パーティション一覧表示域の最も右下のアイコンを押すと、パーティション操作アプリである GParted が起動するので、必要に応じて削除や作成を行えます。
- swapパーティションは無くても行けます。
- 時間設定の所で「システムクロックに現地時刻を使用する」にチェックを入れておく。そうしないとUTCになってしまい、Windowsとデュアルブートとかしている場合に都合が悪い。そもそも日本では夏時間とか採用してないのでUTCにする必要なし。
- GRUBをインストールする場所は基本的に既定で問題ないが、Windowsとデュアルブートする場合はそのブートローダを書き換えることになるので注意。2台目以降のディスクがあればそちらにGRUBを導入すればWindowsのブートローダをそのままにしておける。ただし、BIOSで起動ディスクを2台目とかに変更する必要がある。要するにGRUBを既定のブートローダにすれば良いのだが、保険でWindowsのブートローダを残しておく手もあるということ。Windowsのインストールイメージ(ISO)を用意し、こんな感じにやればWindowsのブートローダーを復元できたりするので、GRUBに替わってしまっても実際の所はあまり気にする必要はないのかも(^_^;)
カスタマイズしてみる
既定のままでも特に問題ないですが、いくつか調整してみました。
- 日本語入力を起動(trigger)するキーを変更。
- 「メニュー>アプリケーション>設定>Fcitx設定」から、Mozcの「全体設定」タブを選び、「入力メソッドのオンオフ」において、2つある内の「Ctrl+Space」を「ひらがな/カタカナ」とかに変更。
- CapsキーをCtrl化。
- こちらを参考にやる。
- Homeにある日本語フォルダ名を英語化。
- ターミナル入力時にメンドイことになるので英文字にします。
$ LANG=C xdg-user-dirs-update --force
とやればOK。 - タスクバーを自動で隠す。
- ネットブックは画面が狭いので、タスクバーを自動で隠したい。
「メニュー>設定>設定>TaskBar>TaskBarAutoHide」をチェック。「修正内容の保存」するのを忘れずに。 - Conky のON/OFF。
- システムモニタである Conky が邪魔なようなら「メニュー>デスクトップ>Conky ON/OFF」で表示をON/OFFできます。
- デスクトップのセッションタイプを変更。
- 既定では rox-icewm、すなわちファイルマネージャー Rox + ウインドウマネージャー iceWM ですが、最軽量な Rox は少しクセがあるので zzzFM なファイルマネージャーに替えます。ログイン画面で F1 を何度か押して zzz-icewm に変更します。あるいは、デスクトップ画面で「メニュー>デスクトップ>その他のデスクトップ」から切り替えることが出来ます。
ざっと使ってみた所感
- 思いの外、軽快。idle状態では100MB程度しかメモリを消費しない!
- Windows風なUIなので慣れ親しんだ感じで良い。
- 設定は「メニュー>コントロールセンター」に大体まとまっているので分かりやすい。
- 「メニュー>設定>テーマ」でテーマを簡単に変更できる。個人的には BlueDay が好みかな。
ということで、
UIとかは概ね軽快ですが、Webブラウザを起動すると少々重い・・・遅い。う~む、やはりマシンが非力すぎて少し無理があるようです。メモリが1GBしかないのが厳しいか。たぶん今後も使うことはなさそうだけど、試しに antiX を入れてみました(^_^;) 何かの参考になれば幸いです。