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Kubuntuをアップグレード 20.04LTS → 22.04LTS

2022年9月28日 つぶやき Linux

 自分のPCは、
Windows 10 と Kubuntu 20.04LTS のデュアルブートになってたりします。普段使いは Windows ですが、時々 Kubuntu を使ったりしてます。

 さて、
バージョンの数値を見てわかる通り、西暦年の下二桁+月の二桁という感じになっています。そんなわけで 22.04LTS がすでにリリースされている状況ですが、特に上げる理由もなかったので、アップグレードはしていませんでした。

LTSは5年間サポートされる

 ところで、
LTS というのは Long Term Support の略。2年ごとにリリースされる長期サポート版で、5年間サポートされます。こちらに書いてあるように、20.04LTS なら2025年4月までサポートされます。

なんとなくアップグレードしてみることに

 そんなわけで、
現状で特に問題がないので慌てて上げる必要もないのですが、アップグレードってやったことないので、こちらを参考になんとなくやってみることにした次第です(^_^;)

 まずは、
現状を確認してみます。

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description:    Ubuntu 20.04.5 LTS
Release:        20.04
Codename:       focal

 20.04LTS はポイントリリース(Windowsで言う所の大型アップデート)の5回目を経ている状況です。
続いて、アップグレード可能かどうかを確認してみましょう。

$ do-release-upgrade -c
Checking for a new Ubuntu release
New release '22.04.1 LTS' available.
Run 'do-release-upgrade' to upgrade to it.

 ふむ、
確かにアップグレード可能なようですね。22.04LTS はすでにポイントリリースの1回目を経ているんですね。

アップグレード作業

 参考にしたページによると、
アップグレードの手順は以下のようになるそうです。

sudo apt update #ポイントリリースの適用に必要な情報を収集
sudo apt upgrade #段階的にアップデートし、apt full-upgrade実行時の競合判断を楽にする。
sudo apt full-upgrade #ポイントリリースの適用(アップデート)
sudo apt autoremove #古いカーネルなども削除
sudo do-release-upgrade #アップグレード
shutdown -r now

 では、さっそくやってみましょう。
始めの4つのコマンドはとくに問題もなくアッサリと完了しました。

 ということで、
いよいよ do-release-upgrade とやってアップグレード開始!

 途中、
確認の入力を求められます。ちょっと記憶が曖昧ですが、以下のような感じだったように思います。

  • 始めの方で、アップグレードするか確認 → y
  • 「追加されているリポジトリは無効にしました」とかなんとかのメッセージ。たぶん、 debファイルで直にインストールした Google Chrome のリポジトリのことのようだ。
  • 途中、何度か確認の入力を求められる、基本的にはデフォルトで良さそう。
  • 最後の方で、古くなったパッケージを削除するか確認。残してもしょうがないので → y
  • 最後に再起動 → y

 自分の環境では30分以上は掛かったように思いますが、特に問題なく完了。そして再起動!

アップグレード完了、そして再起動

 無事に再起動されました。
特に変わったような感じはなさそうな? 確認してみましょう。

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description:    Ubuntu 22.04.1 LTS
Release:        22.04
Codename:       jammy

 おお、
確かにアップグレードされたようです(^_^)

無効にされたリポジトリを戻す

 まずは、
アップグレード時に無効にされてしまった Google Chrome のリポジトリを有効化しておきます。メニューから「システム>Muon package Manager」で Muon package Manager を起動。「設定>Configure Software Sources」で出てくるダイアログの「Other Software」タブを選ぶと、「jammyへのアップグレード時に無効化されました」とメッセージが出てるので、これにチェックを入れて有効化すればOK! http なのもあるけど、これは何だろう? よく分からないけど、有効化する必要はなさそう(^_^;)

software-sources

日本語入力が何か変

 これで、
基本的にはアップグレード完了のはずですが、なんか日本語入力できない。正確には日本語入力トリガーなキーを押してもIMEが起動しない。ちなみに、トグルするキーを2つ設定できるのですが、そのうちの一つを「ひらがなカタカナ」キーにしてあったのが押しても反応しない。うむぅ。

 すると、
タスクバーにアップグレード前には無かった IBus なんちゃらというのあるのが気になったので押してみると、「日本語 – japanese」「日本語 – Mozc」の選択メニューが出たので、Mozc を選んでみた。そしたら、IMEが起動するようになりました。

 これで解決!
と思ったのですが、IMEをオフに出来ない・・・。入力トグルのキーを押すとオンにはなるが、何故かオフにならない? 試しにもう一つのトリガーである「半角全角」キーでやってみると、期待したようにうまく行く!?

 なんか謎な現象。
入力トグルのキー設定がなんかおかしくなっているのだろうか? 確か以前に「fcitx設定」でやったのを思い出し、それを起動しようとしたら以下のようなダイアログが!?

fcitx設定が起動しない

 メッセージによると、
「KCModule なるものが見つからないので、設定ファイルをエディタで開きます」ということのようだ。OKボタンを押すと確かにエディタで設定ファイルが開かれたが、これでどうしろと・・・(^_^;) ググって見つかったこちらを参考にダメもとで Anthy とかいうのを導入してみた。そしたら「カタカナひらがな」でなぜかトグルできるようになったけど、Anthy に切り替えはできず、Mozc のままっぽい? なによりも「fcitx設定」が起動できないのは変わらない・・・うむぅ。

 さらに調べてみたところ、こちらを発見。どうやらアップグレードによって、デフォルトの input method が IBus とかいうのに変わってしまったようだ。以前のように、Fcitx ってやつに戻した方が良さそうだ。

 ちなみに、
Ubuntu というか Linux 環境での日本語入力に関して、いままで自分はよく分かっていないまま使っていたのですが、IBus や Fcitx という入力メソッドなフレームワークがあり、その下で Mozc や Anthy といった日本語変換エンジンが動くという仕組みなようです。今回、ひとつ勉強になりました。しかしアップグレードによって IBus に変わってしまうのは、ちょっと解せない感じがします。

 ということで、
こちらを参考に改めて fcitx-mozc をインストールし直しました。これで以前のように戻ったようです。ただ、「fcitx設定」は相変わらず起動せず・・・。色々とメニューをいじくっていたら「KDEシステム設定」から「地域の設定>入力メソッド全般の設定」タブでやれることを発見! イマイチよく分かっていませんが、KDEの設定として取り込まれたのかもしれません。というか以前からここでやれてたのかも? 覚えてないけど(^_^;)

KDEシステム設定-入力メソッド

22.04からibus-mozcがデフォルトになった模様

 どうにかこうにかアップグレードすることができましたが、日本語入力まわりで苦労してしまいました。その後に分かったのですが、こちらによると 22.04 から ibus-mozc がデフォルトに変わったようです。結局、fcitx-mozc に替える作業は発生することになりそうです(^_^;)

 また、
ウインドウシステムな表示プロトコルとして X11 だけでなく Wayland というのが使えるようになったようです。どう違うのかよく分かってませんが、Wayland にする場合は、fcitx5-mozc というのを導入する必要があるそうです。

感想

 ということで、
Kubuntu を 20.04LTS から 22.04LTS へなんとなくアップグレードしてみたわけですが、思いの外に苦労したりしてしまいました。これなら、22.04LTS をクリアインストールした方が早かったかもしれませんね。特に必要なければアップグレードしなくても良かったかなと少し後悔(^_^;)

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